ここでは製菓でよく使われるバターについて多く問い合わせいただくマーガリンへの代用についてお答えします。
まずは代用した際の仕上がりの違いや作業性についてまとめています。
◆スポンジケーキ
ふんわりと軽い食感で、バターに比べて口当たりがあっさりしています。バターの風味をプラスしたい場合は、バターが含まれているコンパウンドマーガリンがおすすめです。生地に対して油脂の配合が多くないので、仕上がりに大きく影響しません。
◆パウンドケーキ
バターに比べてやわらかいので、生地作りが簡単です。味はバターに比べてあっさり、ふんわりとした食感になります。生地に対して油脂の配合が多く、仕上がりが変わります。ふんわりと軽い食感が好き、具材をたっぷり入れて軽い口当たりにしたい時などはマーガリンがおすすめです。
◆クッキー、タルト
仕上がりはサクっと歯切れのよい食感になります。バターに比べてやわらかいので、作業中や焼いた時に生地がだれやすくなります。バターの風味がかけるため、コクを出したい時はアーモンドプードルを加えるのがおすすめです。
◆パン
ふわっと軽く、ソフトな口当たりになります。クロワッサンやパイなどの折リ込みには不向きですが、生地に練り込む場合は適しています。マーガリンには水分が含まれているため、生地と馴染みやすく、作業もしやすくなります。
その他
その他の料理でもし気になる点があれば、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Qマーガリンは冷凍保存できますか?
Aマーガリンは冷凍保存に向きません。
マーガリンには、バターと違って水分が含まれています。
マーガリンを冷凍すると、風味、食感ともに悪くなってしまうため、冷凍保存には向きません。
Q焦がしバターの代用はできますか?
Aできません。
フィナンシェなどに使う焦がしバターはマーガリンで代用不可です。バターと違って水分が含まれているため、高温で熱すると飛び跳ねて危険です。焦がしバターを使うお菓子は、バターを使用しましょう。
Qトランス脂肪酸について教えてください。
Aマーガリン、ショートニングに含まれる脂肪酸の一種です。
脂肪酸とは、食品成分の1つである「脂肪」を構成している成分です。
トランス脂肪酸は脂肪酸の一種で、マーガリンやショートニング、菓子の一部などに含まれますが、
欧米諸国では食品への表示義務や含有量の規制が行われています。
「諸外国と比較して日本人のトランス脂肪酸の摂取量が少ない食生活からみて、トランス脂肪酸の摂取による健康への影響は小さいと考えられる」ということから現時点で日本において規制はされていません。 詳細は食品安全委員会のホームページをご参照ください。
参考にしていただけると幸いです。