水溶き片栗粉はスープのとろみづけや、天津飯のあんなど様々な料理に使われています。
そんな身近な水溶き片栗粉ですが「適量がわからず入れすぎてしまった」「ダマになる」「時間が経つとゆるくなる」などの失敗はありませんか?
そんな失敗を防ぐコツや、料理による分量の目安をご紹介します。
〈目次〉
・基本の割合
・料理別の分量の目安
・ダマにならない3つのコツ
・時間が経つととろみがゆるくなる
基本の割合
水溶き片栗粉の片栗粉と水の割合は【1:1】が基本です。
水の割合が増えると、とろみがつくまでに時間がかかるので、ダマになるのが心配な方は水の分量を増やして【1:2】にしていただくと慌てずに調理ができます。
料理別の分量の目安
軽くとろみをつけたいスープの場合は、水200ccに対して片栗粉小さじ1/2、しっかりとろみをつけたいあんかけなどの場合は、水200ccに対して片栗粉大さじ1が目安です。
分量はあくまで目安ですので、入れすぎを防ぐために様子を見ながらゆっくり加えましょう。
ダマにならない3つのコツ
仕上がりがダマになってしまう失敗は、以下の3つのコツで防ぐことができます。
- 加える直前にしっかりと混ぜる
水溶き片栗粉は、時間が経つと片栗粉が沈殿してしまいます。使う直前にもう一度しっかりと混ぜてから使いましょう。 - 火加減は弱火〜中火
強火でぐらぐらと沸騰した液体に水溶き片栗粉を加えると、全体になじむ前に固まり、ダマになってしまいます。火加減は弱火〜中火を目安としてください。慣れるまでは、一度火を止めて水溶き片栗粉を加えてから、中火で加熱するのもおすすめです。 - 水溶き片栗粉をゆっくり回し入れ、とろみがつくまで絶えず混ぜる
水溶き片栗粉を一気に入れてしまうと、ダマになってしまいます。少しずつゆっくりと回し入れ、とろみがつくまで絶えず混ぜることで、なめらかなとろみに仕上がります。
時間が経つととろみがゆるくなる
とろみをつけた料理が、時間が経って冷めるとゆるくなる原因は以下の2点が考えられます。
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水溶き片栗粉を加えてからの加熱不足
水溶き片栗粉を加えてからは、混ぜながらふつふつとした状態を保ち、1分以上加熱することで、とろみが定着します。 -
食材から水分が出る
食材から水分が出ると、時間とともにとろみがゆるくなります。豆腐を使う際はあらかじめ十分に水切りし、水分をできるだけ出してから調理しましょう。もやしやチンゲン菜など、水分が多い葉物を使う際はしっかりととろみをつけ、調理後なるべく早めにお召し上がりください。
一度ゆるくなってしまったとろみは、そのまま加熱しても元には戻りません。召し上がる前に、もう一度水溶き片栗粉を加えてとろみをつけなおしてください。